みなさま


5月20日金曜夜に、
円坐をひらきます。


場所は大阪の鶴橋。


守人は、
橋本久仁彦さんと橋本仁美さんです。


ぜひ、鶴橋にいらしてください。

円坐にすわって、
存分に味わってください。





 「時がくるのを、土地が待っていた」


ということが、
あるのだろうかと、
あの夜、おもいました。



桜舞い散る葉桜の夜に、
はじめて、鶴橋で円坐をひらきました。


ほんとにうれしかった。


時間とともに強まる圧のなかで、
影響されたり影響を及ぼすなか、
重なりゆく層を行き来していました。

円坐に坐ったおひとりおひとり、
お顔、雰囲気、佇まい、距離、方角などが、幾層にもなって、
日に日に風景となって思い出されます。



おかげさまで、
鶴橋円坐をひらくことができました。



関係性のるつぼと化す円坐で、
親子でありながら、
果敢に守人としてそこに坐るおふたりの姿が、
身にしみるほどに、いまもよみがえってきます。


感謝申しあげます。



わたしは、長い間、
この地でこのような円坐が
実現するとは思えなかったし、

戻れるとか、
帰れる感じが、
現実にどうしてもしなかった。



ところが、
「円坐」をひらいたことで、
あらたに土地に迎えられ始めたような夢のような景色が、
現実になりました。


むしろ、
今までの現実の方が、
夢であったのかもしれないのですが、


これはひょっとしたらいきながら、
夢から覚めはじめているとも、
言えるとおもいました。


ちいさい頃から、
環状線や貨物コンテナ列車の音が、
聞こえてくる夜は、
誰かの面影にふれながら、
なにかを思い出している時でした。


でも、
高架の真下では列車の音は、
あまりに大きくて、
騒音になるのではないかと、
心配していました。


ところが、円坐では、
この列車の音や微かな振動が、
妙に落ち着くのです。


時おり下の商店街の通りを歩く人の声の中に、
幼い女の子が父親と歩く様子が聞こえてきて、
40年も前の景色を思い出したりしていました。


歴とした、
関係性に根ざした凹む空間に、
あらはれ散りぬ刹那な言の葉は、
すでに向こう側では聞かれた言葉であるので、
絶妙なタイミングで場にあらわれるのだと思いました。

このことはミニカンの15分とも同じだなと思い、


・・はっとしました。


ほんの一瞬の、
瞬く間の事実であっても、
いちど言葉にしておくと、
ふれることができるようになります。


これは、
辿られた言葉も同じで、
向き合い、もしくは円に坐し、
向こうへ辿られ凹んでいくと、

すると、
人の姿が、
露わになって、
立ちあらわれてくる。


自分の中から這い出す蛇や、
無自覚に外を歩く鬼たちも、
円坐で果敢に見ていく覚悟のある者ならば、
ただの者となって、自分のなかから出て、
向こう側へ身を投じ、
見ることができるのではないかと、
わたしは、おもうのです。

 円坐守人の、
 言の葉たどる、
 風の耳たぶで。



 さて、五月の鶴橋円坐に、どんな風が吹くでしょうか。


  こわ楽しみです。


どうぞ、お待ちいたしております。

松岡弘子



< 鶴橋円坐 >

◆ 日時 : 5月20日(金) 18:30〜21:30
◆ 場所 : 大阪環状線 鶴橋駅前商店会高架下31
◇ 円坐守人 : 橋本久仁彦さん(http://enzabutai.com/)・橋本仁美さん(http://www.fenceworks.jp
◇ 参加費 : 3000円
◇ 申込み・お問合せ : 松岡弘子 soumon.enza@gmail.com
◇ ウェブサイト : http://enza.livedoor.biz/


 ※鶴橋駅前商店会は、
 環状線鶴橋駅の中央出口正面の交差点を渡って、
 高架を右手に、玉造方面に沿って続いています。
 北へ5分、高架下31に舟橋文化会館があります。
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  会場は鶴橋駅前振興町会舟橋文化会館二階です。
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 舟橋文化会館の一階には、通路があります。高架を左手に東成側の道を来ても、通路をくぐって玄関にまわれます。
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