軒からの景色、
しめやかに、雨音をしのばせる季節となりました。

行ったり来たり・・

プラットホームを出入りする環状線の音に、
高架下での円坐には誰かの面影も運ばれてきます。

ちいさい頃、
おばあちゃんちに泊まりに、
毎週この環状線に乗っていたのですが、
ちいさい頃の自分ではなくおばあちゃんが、
環状線に乗って、いま会いに来てくれたのです、
しめやかな鶴橋円坐の坐衆の方の声に運ばれて・・


ほんとうに、不思議なものです。


先日、仲間とともにおとづれた旅先でも、
ちいさい頃、父の生まれ故郷に一度だけ里帰りをした時の景色が、
ふと、思い出されました。
最初で最後の父のうまれ故郷への旅が、
なぜか今、不意に、よみがえってきました。

山深い阿波の奥地に広がる雲も空も山も、初めて見る景色でした。
山中を軽トラで揺られながら親戚中挨拶まわりをして、
代々のお墓やどんこ椎茸、二階のお蚕さんなどを見せてもらい、
竹林に囲まれた家の座敷の奥の間に通してもらい、
初めて、祖父と向かいました。

軍服姿の若者の写真が今も、瞼の裏に焼きついています。

祖父はわたしの父がちいさい頃、
祖母と幼い子ども達を残してシベリアに出兵し、
阿波の家に二度と戻ることはなかったそうです。
家に戻りたかったことでしょう・・

その後父は、中学校に通わず、
一家のために工場で働いたそうですが、
工場の搾取が酷くて逃げるために養子に出て、
姓も名も変え単身で大阪へ出てきたそうです。

そのいきさつも、名前のことも、
一緒に暮らしていなかったこともあり、
父が亡くなってから知りました。

それでも、わたしにとっては父は、父。

父であることには、
なんら変わりはなく、

少しずつ・・
少しずつではありますが、
亡くなってからふれる機会が増えてきました。 

不思議なものです。

それはどれも自分から為し得たことはなく、
絶妙なタイミングとご縁による賜物で、
そのまま、唱え唱えられて
面影は、声にあらはれてきたのでしょう。


いま、潮時を迎え、
今月より歳の暮れにかけて、
月一度、相聞円坐をひらくことになりました。
もりびとは、橋本久仁彦さんと橋本仁美さんです。

全6回、通しのご参加でも、
一回毎の参加でも受け付けておりますので、
よかったら、お問い合わせください。


あらためまして鶴橋にて、ご縁をお待ちしております m(__)m


くぅ


< 鶴橋円坐 >

◆ 日時 : 7月15日(金) 8月5日(金) 9月2日(金) 10月28日(金) 11月11日(金) 12月9日(金) 18:30〜21:30
◆ 場所 : 大阪環状線 鶴橋駅前商店会高架下31
◇ 円坐守人 : 橋本久仁彦さん(http://enzabutai.com/)・橋本仁美さん(http://www.fenceworks.jp
◇ 参加費 : 3000円
◇ 申込み・お問合せ : 松岡弘子 soumon.enza@gmail.com
◇ ウェブサイト : http://enza.livedoor.biz/


 ※鶴橋駅前商店会は、
 環状線鶴橋駅の中央出口正面の交差点を渡って、
 高架を右手に、玉造方面に沿って続いています。
 北へ5分、高架下31に舟橋文化会館があります。



15分デッサン