みなさまへ。

 

 

 

かねてより一度、円坐や影舞を重ね映してみたかった関ヶ原に参ります。

 

 

 

題して、「関ヶ原古戦場円坐」です。

 

 

 

昼間でも関ヶ原の町を歩くと、今も合戦の音声が聞こえてくるような「息遣い」を感じます。

 

見た目は現代の街並みですが、未二観として時空を結界し、聴き辿ると、空間の中に我々以外の者どもの息遣いがあります。

 

 

 

影舞もまた指先と指先とが咲き合わさった時空結界です。

 

真摯な影舞の運びは、そのまま異なる重力空間の現出ですが、それは目には見えぬがゆえに、

 

可視の物事よりもっとはっきりとあらわに存在し、我々に影響を、影からの響きを与えています。

 

 

 

僕はまだ関ヶ原の夜を歩いたことはありません。

 

「昼間」と「夜」の関ヶ原は、まったく違う別の二つの世界なのかもしれません。

 

 

 

同じように、肉体や個人としての人の見え方や「人間関係」とはまた別に、

 

目に見えぬ波の動きや、粘りつく空気として寄って来るもの、

 

依り合い、呼び合ってくる「モノ」と「モノ」としての「人・間・関・係」があります。

 

 

 

僕は、関ヶ原の地で、慣れ親しんできた「心理学」や「ファシリテーション」、「受容」や「共感」、

 

「ポジティブ」や「ネガティブ」、「私」や「あなた」といった頭の「よりどころ」を離れて、

 

たった15分間のミニカン(未二観)や、ただ空っぽの円坐を置いてみたいと思います。

 

 

 

「空っぽの円坐」とは、時空が無数に重なり合った「60分間」や「90分間」の「関ヶ原空間」のこと。

 

 

 

未二観は広がって空っぽの円坐(円空坐)になり、円の中にはあらゆる空間がおさまります。

 

 

 

影舞は指の「先」の時空の「裂け」ですね。

 

裂けは咲けであり、そこから膨大な生きて逝く力が降り注ぎます。

 

降り注ぐといっても上から降って来るのではなく、ただそこにあらわになり、ただ咲くのです。

 

ゆえに、「裂け」は「咲け」であり、「酒」となります。

 

関ヶ原に寄り合った我々は、関ヶ原の酒を酌み交わしてしばしこの世を忘れるでしょう。

 

 

 

 

 

言葉の端から指の先、

 

     縁(えにし)に坐る坐衆方

 

 

 

辿り辿られ指し指され

 

      影舞う我らの道行きは

 

 

 

この世を越えた関ヶ原

 

友の笑顔の咲きヶ原。

 

 

        関ヶ原古戦場円坐 守人 橋本久仁彦

 

 

 

 


みなさま

 

お盆に、

うちの近くの山の名を、息子から教えてもらいました。

「帯仕山」と書いて「オビシヤマ」と読むそうです。

お盆に帰ってた息子が昔よくランニングしてた山で、

帯仕山の隣りには芥川山城のあった三好山が連なり、

三好氏は帯仕山に本陣を置いて、

三好山の山城を落とし、

そこに本丸を置き入城しました。

北と西は急崖な摂津峡、南に芥川、東は帯仕山という、

天然の要害さながら、

三好山の山城は、戦国時代、摂津の拠点となりました。

 

 

そして今年のお盆、 田舎に帰省した際、

久々に徳島の三好の祖谷を訪れました。

祖谷峡と呼ばれる深い渓谷と、

急峻な山々に囲まれた地形のため、

独自の習俗や口承芸が発達した祖谷には、

安徳天皇が屋島の戦いで落ち延びた平家の落人村伝説があったり、

鎌倉時代に木地師が住み着いたという伝承があったり、

三河出身の蜂須賀氏が淡路や阿波を支配した際、祖谷も幕藩システム下に組み入れようとして激しく抵抗し祖谷一揆も起きました。

 

そんな祖谷の地の「かづら橋」の前で、

叔母が「祖谷のこひき唄」を、

ふと口ずさみました。

 

昔叔父と渡った時のことをなぜか思い出しました。

 

阿波踊りの「ぞめき」「よしこの」とはまた違う、

とても哀愁深いメロディと歌詞がなぜか残ります。

 

今年はしもとさん率いる徳島上勝の後生の寿ぎ出稽古で、

徳島の民謡はありますかと尋ねられた折、田上さんが、

「祖谷のこひき唄ならあるんよ」

と仰ったのも、同時に、思い出されました。

 

人と人、土地と人、土地と土地との間には、

生きてるときよりも、

死んでからなおいっそう、

めぐりめぐって引き合せる、

たしかな縁があるようです。

 

 

「祖谷のこひき唄」

 

祖谷のかずら橋ゃ 蜘蛛の巣()の如く

  風も吹かんのに ゆらゆらと

 吹かんのに 吹かんのに 風も

  風も吹かんのに ゆらゆらと

 

祖谷のかずら橋ゃ ゆらゆら ゆれど

  主と手を引きゃ 怖くない

 手を引きゃ 手を引きゃ 主と

  主と手を引きゃ 怖くない

 

祖谷の源内さんは 稗の粉むせた

  お茶がなかったら むせ死ぬる

 なかったら なかったら お茶が

  お茶がなかったら むせ死ぬる

 

祖谷のかずら橋ゃ 様となら渡る

  落ちて死んでも もろともに

 死んでも 死んでも 落ちて

  落ちて死んでも もろともに

 

粉ひき婆さん お年はいくつ

  わたしゃひき木と うない歳

 ひき木と ひき木と わたしゃ

  わたしゃ ひき木と うない歳

 

 

尊敬する叔父の最後の仕事の集大成の地、

関ケ原古戦場跡にて、

念願の後生の縁坐影舞を開催いたします。

 

橋本久仁彦さんとともに、精一杯、

円坐守人を務めさせていただきます。

 

各自、お気に入りの陣地や風景にて、

影舞や円坐など、

悠久の時空の中でを味わいましょう。

 

 

ご参集くださる皆さまのご縁を、

お待ちしております。

 

 

関ケ原古戦場円坐 守人 松岡弘子

 

 

< 関ケ原古戦場円坐 開催要項 >

 

開催日時 : 2019922()10時~923()秋のお彼岸 16

守人 : 橋本久仁彦 松岡弘子

開催地 : 岐阜県不破郡関ケ原町関ケ原

申込み : soumon.enza@gmail.com 松岡

集合場所 : JR関ケ原駅 交流館前 

宿泊場所 : 旅館 神山

解散場所 : JR関ケ原駅

参加費 : 28,500(22日夕食・宿泊・23日朝食込み/レンタサイクル代等各自負担)




 
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